コンパネとベニヤ板の違いとは?価格と強度、用途の違い

木材の板は色々な場面で使えて便利ですよね~。

普通に内装材として使ったり、DIYで何かの製作に使ったり、厚みが足りないときの”カイモノ”として使ったり、ほんとに何にでも使えます。

その中でもコンパネとベニヤ板は、どちらも複数の木の板を張り合わせた「合板」ですが…「コンパネ」と「ベニヤ板」の違いをご存じでしょうか?

通販サイトにも「コンパネ(ベニヤ板)」のように書かれていて困惑するかもしれません。でも、この2つにはちゃんと違いがあるんですよ。

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コンパネとベニヤ板は何が違う?

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合板は非常に種類が豊富で、コンパネはそのうちの一つでしかありません。

コンパネとはどんな合板のこと?

コンパネとは名前の通り、コンクリートパネルを省略したものです。

コンパネは主にコンクリート型枠用として使われる合板ですが、実際は価格が安いので様々な場面で利用されます。合板のことをなんでもかんでもコンパネと呼ぶ人が多いのは、もしかしたらこれが原因かも…?

普通に強度があって耐水性も高いとはいえ、コンパネの表面は粗くガサガサで歪んでいることも多く、決して綺麗なものではありません。表面が塗装されたツルツルのものもありますが、基本的に室内家具や内装材には使わないんですよね。

また、強度が必要な場所にも使うことはなく、強度が必要な場所は強度等級を取得している「構造用合板」を使います。

ちなみに表面が綺麗に塗装されたコンパネは、構造用合板より値段が高いこともあるんです!

 住宅に用いる木の板はコンパネではない。

ベニヤ板とは?

そして困惑しがちなベニヤについてですが、「ベニヤ」は1枚の薄い板のことを表し、「ベニヤ板」は「構造用合板」のことを指すことが多いです。

しかも、この構造用合板は種類が超豊富なんですよね。

例えば樹の種類や貼り合わせる接着剤によって強度、耐水性などが変わりますし、それぞれの構造用合板に「強度等級」「ホルムアルデビド放散量」「板面の品質」などいくつものJAS規格が設定されています。

これらの品質は、どれも合板に押されたスタンプで確認が出来ます。構造用合板を見る機会があればスタンプを探してみてくださいね。

例:室内用だからホルムアルデヒド放散量「F☆☆☆☆」を用いる…など。

ただ、プロの方でも特別な用途でなければ、一々強度等級や板面の品質まで気にすることは少ないようです。DIYで使う目的ならもっと気にする必要はないでしょう。

構造用合板は表面仕上げ加工や樹脂加工がされていたり、木の模様がプリントされていたり、仕上げ材として用いるものもあります。厚さやサイズの規格もコンパネとは少し違いますね。

ちなみにネットでも購入できます。

 

コンパネとベニヤ板の違いについて、お分かり頂けましたでしょうか。

大工さんがコンパネと言ってるけど本当は構造用合板のことかもしれないし、ベニヤ板と言ってるけどコンパネのことを話しているのかもしれません。

詳しい人からすれば言いたいことはたくさんありそうですが、正直なところ「ベニヤ」と「コンパネ」を使い分けている人はほとんどいないんですよね。

一応、コンパネもベニヤ板ですから…(ベニヤ=コンパネではない)。厚みのある合板のことをとりあえずコンパネと呼ぶ人も多いので、そこは注意が必要です!

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