人がぶつかったり強く叩いたりしても中々割れない強化ガラスは、車の窓やガラスデスクの天板などに利用されていますね。
ところが、強化ガラスは防犯対策にならないことをご存知でしょうか。
ガラスカッターで切ることもできない、全力でパンチしても中々割れない強化ガラスですが、実は少し尖ったもので叩けば簡単に割れてしまいます!
それも普通のガラスと違って全面が粉々に砕け散ることから、通称“安全ガラス”なんて呼ばれることもあるんですよ。
強化ガラスは簡単に割れる?
強化ガラスは普通のガラスに比べて、3倍~15倍程度の強度を持っています。
こう考えると”簡単に割れる”という言葉には語弊があるかもしれません。でも、割ろうと思えば簡単に割れます。
強化ガラスは、普通のガラスと違って砕けるような割れ方になります。
強化ガラスが衝撃に強い理由は、ガラスを叩いた衝撃の力を反対側の面の圧縮力が抑えこむからです。強化ガラスの表面には、ガラスを圧縮する強い力と、ガラス内部から圧縮に耐えるだけの引っ張る力が発生しているのです。
ガラスをハンマーなどで叩くことによって、圧縮する力のバランスが一部崩れてしまいます。その結果、ガラス全体に力が作用して全部がバラバラになってしまうんですね。強化ガラスは粒状に割れるため、人がケガをする可能性が少ない安全なガラスだったのです。
防犯フィルムつきの窓ガラスは意外と割れない!
正確に言えば「ガラスは割れるけど、貫通しない」です。
「たかがフィルム、されどフィルム」
泥棒が家の中に入ることさえ出来なければいいので、極端なことを言えばクレセント(カギ周り)の周囲だけにフィルムを貼るのでも充分な効果が得られます。
ガラスがバリバリの穴だらけになったところで、カギが閉まっていれば窓を開けることは出来ませんからね。実際のところ、ガラスの全面にフィルムを貼るのは結構難しいので、クレセント周りのみの小さめの商品も売っていますよ。
防犯対策に強化ガラスに変えようと思っていた方…是非、フィルム貼りにしておきましょう。これなら自分でもできて、金額も安く抑えられますよね。
もっと頑丈にしたい!のであれば、高いけど防犯ガラスに取り替えるのが一番です。
まとめ
- 強化ガラスは簡単に割れる
- 強化ガラスは防犯対策にならない
- 防犯フィルムは意外と効果がある