最近は少しずつ減ってきていますが、昔からカーポートやテラスの屋根材として使われているのが波板です。
でも、5年、10年と経っていくうちに段々ボロボロに割れてきますよね。他にも降ってきた雪が波板を破壊したり、台風で波板が吹き飛んでいったり!
そういうときには波板の張替えが必要になってきます。
私は仕事で波板を張り替えることもよくあるのですが、実はこれが結構簡単な作業になります。高いところはちょっと怖いかもしれませんが、脚立に乗ることさえ出来る人なら誰だってやれてしまうことなんです。
カーポートの波板を張り替える方法
カーポートでもテラスでも、同じ波板の屋根なら張り替える方法は一緒です。
必要なものは以下の通り。
- 屋根に合った長さの波板
- 専用のフック
- 穴あけ用のキリor鉄工ドリル
- 波板鋏(なければ普通のハサミでもOK)
先にやり方を大まかに説明すると、母屋という屋根の支えとなる部材に、波板をフックで引っ掛けるだけ!(木造のテラスは傘釘で固定してください)
業者に依頼すると、材料費などあわせて波板1枚につき大体3000円~5000円くらいではないでしょうか?自分でできそうならDIYでやるのがオススメです。
波板の張替えに必要な材料を揃えよう
波板の長さと枚数を数える
脚立に乗って屋根の長さを測るか、実際に波板をはがして長さを測りましょう。
波板は通常「尺」で売っていることが多いので、スケールで測った長さを尺単位に計算し直します。1尺が約30.3cmなので、30cmで割り切れない長さの場合は屋根にあうようにカットして使われています。
土地の関係などで屋根を切断するのはよくあることなので、そういう場合は1枚1枚カットする必要があるので注意です。枚数は普通に数えればいいですね。
ちなみに屋根材は値段が安くて強度が高く、ハサミで簡単に切ることができる「ポリカ波板」を使用するといいでしょう。波板の細かい解説を知りたい方は↓から。
屋根材にあったフックを買う
波板を固定するのはフックです。
フックにはいくつかの種類がありますが、ワンタッチフックというひねるだけで固定できるものを使用すると楽ですよ。ポリカ波板を使うならポリカフックでOK。
フックの長さ(黒いスポンジの上から曲がっている部分まで)は19mm、21mm、23mmのどれかです。既存のフックを外してみて現物とあわせてみるか、そんなに高いものではないのでいくつか種類を買ってみるのも良いでしょう。
波板に穴をあけるドリルは5mmのものでやるとスムーズですが、フックが通る穴が開けられるならぶっちゃけなんでもいいです。
波板を綺麗に張り替えるコツ!
材料が揃ったら後は張り替えるだけですね。
まずはじめに、波板の穴を開ける場所は山になっている部分です。穴をあける感覚は5山程の間隔、波板と波板が重なる部分は2山半です。
業者によって多少はやり方が変わるかもしれませんが、私や知り合いの業者はこういう風に張り替えています。谷の部分に穴をあけると雨漏りする可能性大です。また、波板によっては耐候(日光が当たる面)の裏表があるので注意が必要です。
そして穴は母屋の付近であけます。フックがひっかけられるように波板に穴をあけるのですが、この辺はなんとなくというか…感覚であけるしかありません。
波板に穴を開けたらフックを通して、グッと押し込みながら「レ」になっている部分にフックを半回転させて引っ掛ければOKです。
下手くそな図で申し訳ありませんが(笑)なんとなくわかって頂けるとありがたいです。
最後に余った波板はカッターで切る!
順番に波板を張っていくと、最後の1枚は入らないことが多いです。
しかし、ポリカ波板は普通のカッターでも簡単に切ることができます!
縦に切る場合は、谷になっている部分を何度かなぞればパキッと割れますので、最後の1枚は残りにあわせてカットしましょう。ポリカは衝撃には強いけれども、ハサミでも簡単に切れるし加工が楽なのです。
慣れてくると波板の穴あけを一気に済ませてしまったり、波板の切断も丸ノコなどで全て一気にやれますが、初心者の方は失敗しないように1枚ずつ順番にやった方が間違いがありません。
初めてだと1枚くらいは無駄にしてしまうかもしれませんね。屋根によっては長いフックボルト(ナットで締めるタイプ)じゃなければ固定できない場合もあります。
それでも業者に頼むよりは全然安上がりだと思うので、「なんかやれそ~」と感じた方は是非張替えに挑戦してみてくださいね。ついでに苔まみれの樋を掃除すると、より綺麗になりますね。道具が揃ってくるとだんだん作業が楽しくなってきますよ!