物置を設置する際の必要な工事に「転倒防止工事」というものがあります。この転倒防止工事のことを一般的にアンカー工事と呼びます。
しかし、施工業者に注文すれば組立費とは別途で工事費がかかりますし、普通に立っていれば倒れることはないだろうということで「本当にアンカー工事なんて必要なの?」と疑問に思う方もいることでしょう。
というわけでアンカー工事の必要性と、必要がない場合について解説します!
また、自分で組立ててみたいけどアンカー工事が大変そう…と思っている方のために転倒防止のやり方についても簡単にご紹介したいと思います。
物置のアンカー工事は必要?それとも不要?
まず基本的に、アンカー工事は必要です。
たしかにいきなり物置が転倒することはありえませんが、台風や地震などが起きたときに転倒する可能性は十分にあるからですね。
アンカー工事費がかかるといっても5000円~10000円程度のことなので、ちょっとのお金をケチって物置が壊れてから後悔しないようにしましょう!
アンカー工事がいらない場合
メーカーとしては安全のためにアンカー工事は必須と回答するかと思いますが、実際には必要ないこともあります。
例えば、ガレージの中に設置する場合です。
ガレージの中では台風によって飛ばされる心配がなく、基礎の水平さえ出せればブロックの上に置くのも必須ではありません。(普通は置きますが)
そもそもブロックの上に置くのは水平の調整をするためだったり、風通しを良くして地面からの浸水を防いだり、土と面することで腐食してしまうことを防ぐために行います。
つまり、風を受ける心配がないところで、土や湿っぽいところに接触しないのであれば、アンカー工事をしなくて良いこともあるというわけです。それでも中身を空っぽにするのだけは避けたほうがいいですけどね。

アンカー工事はDIYで出来るのか?
アンカー工事を業者に頼まずDIYでやりたい場合、ある程度の道具を揃える必要があります。
アンカー工事は多少大変ですが、物置のブロック基礎工事と組立まで自分で出来たのであれば出来ないほどではありません。
地面が土なのかコンクリートなのかによって準備するものが異なるので、それぞれのやり方を簡単に解説します。
地面が土の場合
引用:イナバ物置 デジタルカタログ
地面が土の場合はブロックの4隅に穴を掘って、アンカープレートを本体にボルトで繋いでコンクリート(モルタル)で埋めます。
組立説明書に埋め込みの基礎寸法が書いてありますが、大体幅30cm角×深さ30cmもあれば十分なほどです。工事に必要な道具は以下の通りです。
- 穴掘りスコップ
- セメント
- 砂
- セメントバケツ
- 小さなスコップなど(セメントを混ぜる)
ちなみに穴掘りスコップというのは垂直に深く掘りやすいスコップのことです。
地面がコンクリートの場合
地面がコンクリートの場合は、オールアンカーをコンクリートに打ち込んでアンカープレートを止めます。
土のときと比べてコンクリートの方がアンカー工事は断然楽なのですが、穴を開けるために振動ドリルなどの電動工具が必須です。手作業では絶対ムリなので、工具を購入するかホームセンターでレンタルする必要があります。
必要な道具は以下の通りです。
- 振動ドリル
- コンクリートドリルビット
- ハンマー
- オールアンカー
ちなみにオールアンカーというのは叩くと開く金具のことです。
太さはM8かM10であれば十分ですが、コンクリートにあける下穴はオールアンカーによって異なるので確認した方がいいですね。
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まとめ
室内だったり風が吹き抜けたりしないところなら転倒する可能性はかなり低いですが、少しでも不安に思う場所ならアンカー工事はした方がいいということでした。
もしDIYで物置を組立てることができたなら、せっかくなのでアンカー工事までやってしまいましょう!
風の力を甘く見ると後で痛い目を見ることになるかもしれません。どんなメーカーの物置が良いのかについて、詳しくは下の記事を御覧ください。