カギにはたくさんの種類があります。
ふと自分の持っているカギを見比べてみると、玄関のカギ、車のカギ、勝手口のカギ…どれも違う形をしているのではないでしょうか。
鍵にはそれぞれ「防犯性能」というものがあり、ピン(ギザギザ)の数やシリンダーの形式によって性能の高さは大きく変わってきます。中でも防犯性が高いと言われる鍵が「ディンプルキー」と呼ばれる穴ボコの鍵ですね。
また、ディンプルキーと同じく防犯性が高いと言われる「ウェーブキー」と比べたらどちらの方が良いのか?玄関に用いる鍵の種類と防犯について解説していきます。
鍵の種類はどれだけある?
カギの種類やシリンダーの機構はメーカー毎に違います。さらに、どのメーカーも防犯性能別で複数作っているため数えきれないほどの種類です。
出典:GOALカタログ
出典:MIWAカタログ
ただ、大まかに分ければそんなに数は多くありません。
- 片面のみ削られた鍵(南京錠など)
- 両面が削られた鍵
- 両面が削られた+裏表を気にせず使用可能(車の鍵など)
- 鍵の内側が削られた鍵(玄関錠、車の鍵など)
- 鍵の表面に複数の穴が空けられている鍵(防犯錠)
現在よく見る一般的な鍵と言えば大抵この5種類でしょう。
家の鍵なら両面が削られているものが多いかと思いますが、新築の家や新しくシリンダーを取り替えた場合はディンプルキーであることも多いかもしれません。
防犯性が高い玄関錠にはどれがいい?
ピッキング対策には、耐ピッキング性能が10分以上のシリンダーであれば十分です。鍵の種類は、ウェーブキーかディンプルキーであれば問題ないでしょう。
ただ、ウェーブキーはディンプルキーに比べると合鍵を作りやすくなっています。なので、どちらかと言えばディンプルキーの方が防犯の面では優秀ですね。
どちらにしても安い鍵の場合、鍵屋さんの腕によっては短時間で作れてしまいます。本気で防犯対策をする予定なら、メーカー取り寄せしか出来ないグレードの高いシリンダーにしましょう。
また、ディンプルキーでも「鍵に書いてある数字さえ分かれば取り寄せ可能」なので、さらに複製対策をするならセキュリティカード付きのものにすることも出来ますよ。(鍵の番号とセキュリティカードの番号がなければ複製不可)
ちなみに金物屋やホームセンターでは、ウェーブキーもディンプルキーも合鍵を作れない場合が多いので注意です。
玄関からの侵入を防ぐには?
玄関の防犯を考えるときに多くの人がピッキングのことを気にしているかと思いますが、バールなどを利用したこじ開けや、採光窓から手を入れて室内のサムターンを回す…といった侵入手口も多いです。
ドアを無理やり開けることが出来てしまうなら、鍵だけめちゃくちゃ頑丈でも意味がありませんからね。これらの防犯対策までしようと思えば、やはりドアごと取り替える必要が出てきます。
↓こういうシリンダー錠より、
出典:MIWAカタログ
↓こういうデッドボルト付きの方が防犯性能も全然違いますからね。
出典:MIWAカタログ
ドアごと変えるなら電子キーにすることも出来るし、室内側のサムターン(つまみ)の取り外しが出来るタイプのドアもあります。
「そこまでする気はないんだけど…」という場合は、せめて簡単にピッキング出来ない程度のものにはした方がいいのではないでしょうか。
玄関のリフォームだといくら安くても20万円以上はかかってしまいますが、シリンダーを交換するだけなら大体2万円以下の費用に抑えられるんですよ♪。