セメントとモルタルとコンクリートの違いとは?

工事を依頼するときや、DIYをするときに耳にする「セメント」や「モルタル」。駐車場には「コンクリート」と、それぞれ何がどう違うのかご存じですか?

なんとなく呼び方が違うだけで、同じような意味と思っている方もいるのではないでしょうか。また、セメント=コンクリートの材料といった認識かもしれません。

それぞれの違いについて解説していきます。

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セメントとモルタルの違いって?

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まずセメントはただの「粉」であり、モルタルやコンクリートを作るための材料の一つで、いわゆる接着剤の役目を果たします。

セメントにはいくつもの種類があり、

  • 一般的な”普通ポルドラントセメント
  • 施工後のひび割れ等を防ぐ”無収縮セメント
  • 水を混ぜるだけでモルタルを作れる”インスタントセメント
  • 水を加えてから30分程で固まり始める”速乾セメント

など様々です。これらのセメントは様々な化学成分で構成されていますが、ホームセンターなどで”○○セメント”として販売されているので材料を気にする必要はありません。

 セメント=モルタルやコンクリートの材料として使われる粉体

そしてモルタルは、セメント+水+砂を混ぜあわせて作った素材です。

モルタルはブロック塀の目地として使われたり、家屋の外壁に塗られたり、コンクリートひび割れの補修などに使われたりします。

モルタルの混合割合は、セメントが1に対して砂が2~3です。水を多く入れすぎるとモルタルはドロドロになり、少なすぎると中々練ることが出来なくなります。

用途や天候などによって硬さを水の量で調節するには、長年の経験が必要なようです。

 職人さんがバケツにセメントを入れ、撹拌機などで作っているものはモルタル!

コンクリートとは?

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コンクリートは、モルタルにさらに砂利(粗骨材)を加えたものです。

強度が必要な駐車場、鉄筋コンクリートの建物、道路やダムなど多くの場所に用いられています。モルタルに比べると安価ですが、砂利を加える性質上細かな作業にはあまり使用しません。また、自分で練るのも大変な重労働になります。

さらにコンクリートは広い範囲に施行する場合が多いため、ほとんどの場合は生コン車(ミキサー車)を呼んでコンクリートを打設します。

施工する際には鉄筋やワイヤーメッシュなどを入れて、さらに強度を持たせることが多いのも特徴の一つですね。

 生コン・土間コンは、コンクリートのことを指す。
 

それぞれの違いは、聞いてみると非常に単純なことでしたね。実際にコンクリートを練っている、非常にわかりやすい動画がありましたのでご紹介します。

ちなみに私は建設材料学の勉強をしましたが、細かい内容までは忘れてしまいました…。ただ、ベストな強度や材料の配合比率は使用する場所によって変わってきます!

また、舗装に使われるアスファルトはコンクリートとは全然違って、一般住宅にはまず使わないし、素人では施行もまず不可能なので注意です!

DIYではモルタルを使うことがほとんどですね。(重機を持っているなら別ですが)

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