網入りガラスの防犯性能は「防犯ガラス」とは比べ物にならない!

統計的には空き巣被害が特別増えているわけではないものの、昨今の治安状況を鑑みて、防犯対策のために窓ガラスを変えよう!という方は多く見られます。

ガラスなんてちょっとハンマーで小突いただけで簡単に割れちゃいますからね。空き巣被害を防ぐためにも、ガラスを変えるというのは大正解です。

それでは、どんなガラスなら効果が期待出来るのか?ガラスの種類・厚みは様々ですが、アルミサッシの勝手口・窓に取り付けるガラスをおおまかに分けると以下のとおりです。

  • 透明ガラス(厚み3mm)…普通の透明なガラス
  • すりガラス(厚み3mm)…ザラザラして白っぽく見えるガラス
  • 型ガラス(厚み4mm)…デコボコして奥が見えにくいガラス
  • 網入りガラス(厚み6.8mm)・・・ガラス内に網の入ったガラス
  • 強化ガラス・・・(厚み5mm)言わずと知れた強度の高いガラス
  • 複層ガラス・・・ガラスが2重に張られたガラス。組み合わせは様々
  • 防犯ガラス・・・防犯用に作られた特殊なガラス

これらたくさんの種類がある中で、防犯性能があるガラスはどれかについて書いていきます。

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窓の網入りガラスは防犯対策にならない?

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通常のガラスは当然論外ですので、ガラスを変える際の選択肢は「網入りガラス・強化ガラス・防犯ガラス」のいずれかになってくるでしょう。

気になる値段は、防犯ガラス>強化ガラス>網入りガラスの順に安くなっていきます。

高いお金を出せばどれだけでも防犯対策は出来ますが、窓というのは家に何枚もあるものなので、1枚1枚の値段を安く抑えたいというのは当然の考えでしょう。

その中でも一番安い網入りガラスは、ガラスの中にワイヤーが入っていて厚みが6.8mmと中々の厚さなので一見割れにくそうにも見えますが…。ガラス破りの実験を見ると、悲しい事実が分かることになります。

・・・簡単に割れてしまいましたね。1枚ガラスに比べたらマシですが、網入りガラスは飛び散らない分だけ空き巣からしたら都合が良いこともあるのです。

元々、網入りガラスは防犯用ではなく防火用ガラスです。ガラスは熱に弱いため、火災時の飛散を防ぐ目的で作られたのが網入りガラスなのです。

ガラスを取り扱ったことがある人なら誰でも知っているのですが、網入りガラスの割れた部分を捻ると簡単にワイヤーごと千切れます。普通にガラスカッターで切断できるくらいですからね。

ちなみに強化ガラスは衝撃には強く、ガラスにヒビが入ることもほとんどありません。しかし、一点に負荷をかけると一発で粉々になるので全く防犯にはなりません。

防犯対策のガラス交換は防犯ガラス以外は意味がない

いくら安くても防犯ガラス以外のガラスはあまり防犯にならないことは、残念ながら紛れも無い事実です。

防犯ガラスは通常、複層ガラスの間に特殊なフィルムを挟んで作られています。そのため、どうしても金額が高くなっていくのは仕方がないことなんですよね・・・。

しかし、防犯ガラスの種類はかなり豊富なので、ある程度の防犯性能のものなら安く抑えることも可能です。↓の動画を見れば分かるように同じ防犯ガラスでも厚みや中のフィルムによって、金額も防犯性能も全然違います。

セキュオペア30

セキュオSP

だんだんとガラスを叩く音が心地よくなってきますね!(笑)

万が一のための防犯対策ですから、お金を惜しんだことで後悔をすることがないようにしたいところです。

どうしても安くガラスを交換したいなら?

「ふーん、高いならガラスを変えるのやーめた!」

と、お考えの方。それなら安く抑えるためにガラスフィルムを張りましょう!

下手に網入りガラスや強化ガラスに変えるくらいなら、実はフィルムの方が安上がりで防犯効果も高いんですよ。

ここだけの話、私が仕事でガラス補修のためにお客さんの自宅へ伺うと、ヒビの入ったガラスにテープがベタベタに貼ってあることがよくあるんです。ガラスがバラバラにならないように応急処置したことはわかるのですが、これを処分するのがまた大変で…。

捨てるためにガラスを割ろうとしても中々割れないんです。結局、テープを剥がしたりカッターで切ったりしないとガラスをバラバラにできないのです!

 

ただのテープでこの効果なので、専用のガラスフィルムの効果が高いのは明白です。ガラスを自力で変えるのは難しいと思いますが、フィルムくらいなら自分で貼れますよね?

スマホの保護シールを貼るのすら苦手な私は中々綺麗に貼れませんが、金額を安く抑えたい方は一考の余地ありですよ。

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